映画「AI崩壊」のレビュー!作中の犠牲者ネタバレとラストの考察も!

映画

「AI崩壊」は2020年に公開された映画で、
AI”のぞみ”によって支えられていた世界で、
突如としてその”のぞみ”が暴走、
国内に大混乱をもたらしてしまうという映画になっています。

最近では、色々な部分でAIの話題を耳にするようになり、
この映画の公開当時よりもさらに身近に
感じられるようになった作品ですね。

こちらの映画を実際に見た感想やネタバレなどを
それぞれお話していきます。

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暴走する”のぞみ”と、罠にはめられた主人公

作中の日本は、主人公が開発したAI「のぞみ」が
普及し、医療から個人の健康管理、金融的な管理まで
あらゆる部分で”のぞみ”が利用されていました。

そんな中、”のぞみ”が突然暴走し、
生かす人と生きる価値のない人間を選別し始めたり、
システムが暴走して多数の犠牲者を出すなど
深刻な事態が発生してしまいます。

さらには、主人公がその暴走を仕組んだ犯人とされてしまい、
警察に追われる羽目になってしまうという内容が
描かれて行きます。

公開当時よりもさらに身近に

この映画が公開されたのは2020年ですが、
私が見た2025年には、
AIの技術がさらに発展し、
時に問題になったり、逆に便利になったりと、
何かと話題になりがちになっています。

そういった意味では、公開された当時よりも
さらに、身近な話題に感じることができる作品になっていて、
同時に恐ろしさも感じる、そんな作品になっているような
印象を受けました。

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恐ろしい暴走の光景

序盤は”のぞみ”が暴走するまでの日常が描かれ、
そして、映画の前半では”のぞみ”が暴走し始めます。

その暴走した後の光景が妙にリアリティのあるような感じで
よく描かれているような印象でした。

中盤以降は、主人公の逃亡劇と
”真犯人は誰だ!?”の展開になっていくために、
この”のぞみの暴走によって社会がどんな風に混乱しているのかは
あまり描かれなくなっていき、
少し”普通の真犯人を探しながら逃亡する系映画”になってしまっているような
感じはありますが、
それでも、全体的にはアイデア的な部分も面白い作品だったと思います。

中盤以降はよくある感じの展開も

中盤以降は「主人公の逃亡」と「真犯人探し」という
よくある感じの展開になっていきます。
(個人的には好きな展開なので、評価マイナスではありません!)

ただ、AIが暴走しているという状況が
途中からはあまり実感できないような展開(主に主人公視点で進むため)に
なっていくので、映画のメインの部分を少し感じにくくなっているかな?
という風には思いましたね。

主人公が、犯人扱いされて”逃亡犯”になってしまうので、
どうしても”混乱真っただ中の社会”に出るわけにはいかず、
”のぞみ”が暴走して社会が大混乱に陥っている状況と、
逃亡犯になってしまう主人公、という状況は、
組み合わせ的には難しい組み合わせだったように感じます。
(どうしても、混乱している社会の様子を描きにくくなりますからね…)

真犯人ネタバレと謎の行動

作中の”のぞみ”の暴走を仕組んだ犯人は
「桜庭誠」でした。
主人公のことを追うエリート理事官(警察の人間)ですね。

そして、その背後にいたのが作中の副総理の「岸謙作」でした。

岸の方は最初から怪しい感じ(特に途中で法案を進めている描写があったところ
ぐらいから)でしたが、桜庭の方はあまり個人的には予想していなかったので
意外でした。

(序盤は義理の弟が恨みから実行したのかとも思ってました笑)

ただ、この真犯人の桜庭が終盤で主人公と対峙した際に
”そのまま余計なことを言わなければ”主人公の勝手な思い込み扱いをして
主人公を仕留められたはずなのに、
何故かペラペラと自分の本性と目的を話し始めてしまい
(一応、外部への通信は切っていたとは言え)
その結果、主人公に協力した記者によって、
その自白が世界中に流されてしまい自滅するという奇妙な行動を
見せていました。

頭のいいエリート設定のキャラがあんな状況で
ペラペラと話し出すとは思えないのですが…笑

ラストの結末ネタバレ&考察

ラストでは、無事に”のぞみ”の暴走を食い止めることに成功、
社会は平穏を取り戻した様子です。

(”のぞみ”が再度活用されているのか、AIの暴走によって
 AI頼みはまずいとなって、社会の仕組みが見直されたのかは不明)

主人公も割と穏やかに過ごしている様子ではありますが
現実だったら濡れ衣でも「お前が開発したのぞみのせいだ!」みたいに
なりそうな気がするので、少し映画の中の世界の方が優しい感じですね笑

映画は平和的に終わりそうな雰囲気を見せつつ、
最後は、のぞみにノイズ音が走る不穏な描写で物語は終わっています。

これは…”またすぐに暴走してしまう”ということではなく、
”何らかのきっかけがあれば、またどうなるか分からない”ということの
示唆の描写で、すぐにどうこう…ということではないと
個人的には思っていますし、
パソコンとか、割とああいう音はするので、
ノイズ音=暴走ではないとは思いますが
もしも、また”暴走”してしまったら、
今度こそ(仮に映画内の世界のエンディングの時点でまた”のぞみ”を
活用していたとしても)大変なことになりそうな気はしてしまいます。

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作中の犠牲者ネタバレ

「AI崩壊」の作中で犠牲になってしまった
登場人物をご紹介していきます。
作中の時系列順に並んでいます。

〇桐生 望
主人公の妻。病により命を落とす。

〇田中 英子
総理大臣。AIのぞみの暴走の際に
ペースメーカーが誤作動したことにより倒れて命を落とす。

〇西村 悟
浩介と合流して、”のぞみ”の暴走を止めようとしたものの
そこに駆け付けた特殊部隊の銃撃から浩介を庇って命を落とす。

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