「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」は、
2021年に公開された007シリーズの映画の一つで、
ダニエル・クレイグさん演じるボンドの
最後の作品となります。
(ボンドは数作品ごとに演じる人が変わっています)
(※前作レビューはこちら⇒007スペクターのレビュー)
こちらを実際に見た感想をお話していきます。
いつも通り楽しめる作品!
いつも通り、派手なアクションを堪能できる作品で、
007らしい要素の詰まった作品です。
今回で一区切り(主演の方が次からまた変わる見込み)のため、
集大成的な雰囲気もある作品ですね。
色々なロケーションが登場しつつ、
派手なアクションを織り交ぜながら進んでいく内容は、
いつも通り、とても見ごたえがある作品です。
これまでの007シリーズが好きであれば
問題なく楽しめる作品だと思いますし、
私も実際に楽しめました。
アクションはいつも通りいい感じ。敵は少し弱い
アクションはいつも通り良い感じで、
序盤から終盤まで、複数回にわたり、
派手な銃撃戦なども描かれています。
その一方で、今回は敵の主要キャラたちは
あまり強くなく、
直接対決は割とすぐに決着がつくことが多いです。
(いつももう少し強かったような気がしますが…笑)
メインの敵のサフィンも、傭兵のプリモも、
裏切者のアッシュも直接対決自体はあっという間に終わるので
この点は少しだけ残念だった感じもします。
(ただ、敵の雑魚兵も含めてアクションシーンはかなりあるので
アクション自体は十分に堪能できます)
アッシュはほぼ一瞬で車ごと横転して終わりですし、
プリモは最終決戦の際は雑魚的に紛れる感じで出てきて、
40秒ぐらいで倒されてしまいます(笑)
サフィン自体も、ボンドを感染させるという結果を
招いたものの、本人自体は割とすぐに倒されてしまっていて、
戦闘時間は数分レベルです。
敵の主要キャラとの戦いには今回は
あまり時間を割いていない印象でした。
最後の結末は驚き
最後の結末は主人公のボンドが
ミサイルが迫る島(敵のサフィンが作っていた毒を破壊するために
ボンドがMに頼んで発射させたもの)から脱出することが出来ずに、
そのまま島と運命を共にする、というのものでした。
これは、個人的に驚いた結末でしたね…。
どんな状況でも生きて帰って来るイメージがありましたが、
このラストはそれを覆す、印象的なラストでした。
(サフィンとの戦いで最初に何発か銃撃を受けているほか、
サフィンの作っていたナノマシンに感染してしまったことから
生きる気力も失ってしまったような、そんな感じにも見えました)
”実は生きてます”的なエンドかも?とも思いましたが
島の爆発シーンで曖昧にするのではなく、
立っているボンドにミサイルが直撃する場面が
しっかり映されているので、命を落とした、ということに見えます。
作中の気になる点を考察!
作中の個人的に気になった部分について考えていきます。
・ボンドはどうなったの?
島に残り、ミサイルがそこに着弾しているので
命を落としたものと考えられます。
最後のシーンも島の爆発を遠くから映すだけ、みたいな曖昧な描写ではなく
あえて、立っているボンドに直撃するようなシーンが映っていたので
命を落としているものと考えられます。
・プリモはどうして、サフィンの配下に?
傭兵のプリモは最初はスペクターに所属していたはずが、
終盤ではスペクターを一掃したサフィンの配下になっていました。
ただ、描写を見る限り元々サフィンの配下でスペクターに
内通していたわけではなさそうなので
”金さえもらえれば誰にでもつく”ということだと思われます。
・サフィンはどうしてマチルドを逃がしたの?
サフィンは、マドレーヌの娘のマチルドを人質に
していましたが、終盤では何の罠もなくあっさりと逃がしています。
ボンドもまだ存命で、戦闘においてもマチルドを解放した方が
不利になるはずが、不可解な行動に見えます。
ただ、サフィンは序盤でマドレーヌを助けたり、
マドレーヌの勤務先に来た際にも独特の考えを語っているなどしていたため、
計画や戦闘に有利・不利になるよりも先に
本人の独特の美学のようなものが働いた結果だと考えられます。
作中の犠牲者ネタバレ
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の作中で
犠牲になった登場人物たちをご紹介していきます。
作中の時系列順に並んでいます。
〇ハーディ
研究員。序盤で施設に乗り込んできた兵士たちに
ロック解除のために利用されたあと、銃で命を奪われる。
〇フィリックス・ライター
アッシュの裏切りに遭い、銃撃により負傷、
その後、船が沈みゆく中、ボンドに逃げるように伝えて息絶える。
〇エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド
前作における敵。今作では既に捕まった状態で登場するも、
敵の陰謀により、ボンドを通じてヘラクレスに感染して息絶える。
〇ローガン・アッシュ
中盤でボンドやマドレーヌらを襲撃するも乗っていた車が事故を起こし、
最後には車に押しつぶされる形で命を落とした。
〇ヴァルド・オブルチェフ
島での戦闘中に007たちに捕まり、最後は毒の水に突き飛ばされて命を落とす。
〇プリモ
序盤からボンドの前に立ちはだかっていたスペクターの傭兵。
決戦の最中にボンドの前に姿を現すも、Qから受け取った時計によって倒される。
〇リュートシファー・サフィン
本作の敵となる人物。最終決戦の際にボンドをヘラクレスに
感染させるも、直後にボンドに撃たれて絶命した。
〇ジェームズ・ボンド
サフィンとの決戦の際にヘラクレスに感染、
ミサイルが近付く島と運命を共にする覚悟を決めて命を落とす。
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